あけぼのばしノート

目の前のものを観察し、時々ビールを飲めば、世の中の仕組みが見えてくる

鰍沢

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撮影: 2013年12月30日 山梨県南巨摩郡富士川町

鰍沢』という落語がある。三遊亭圓朝が、『卵酒・鉄砲・毒消しの護符』の三題噺として作ったとされるが、他の説もある様だ。三遊亭圓朝は明治時代の落語家で、1899年が最後の高座なので、録音は残っていない。速記本はあるが、文字だと声や話し方は判らない。三遊亭圓朝の弟子、四代目橘家圓喬も『鰍沢』を得意としたが、これも録音は無い様だ。六代目三遊亭圓生のものは、録音したものを何度か聞いた事がある。他の落語家のものも聞いた事があるが、誰だったか記憶が無い。

鰍沢』の噺の舞台になったのがこの辺り。以前は鰍沢町だったが、2010年に合併して富士川町になった。この道を少し進んで右に曲がると、鰍沢の中心部になる。江戸時代には鰍沢河岸として栄えた場所だった様だ。噺では季節は冬、雪が降り積もった中を鰍沢に向かっている。写真の左上に見える山から、鰍沢を目指したのだろう。雪が全く無いし時代も違うので雰囲気は違うだろうが、噺で描かれた情景は何となく判る気がする。

この写真は、富士川にかかる富士橋の上から撮影した。右が上流、左が下流になる。この上流で釜無川と笛吹川が合流して富士川になり、下流では川幅が狭まり急流になる。